相場戦略 |
10月12日(水)
▼石油製品 NY原油先物相場は、国際エネルギー機関(IEA)がこの日の月報で、ハリケーンの大きな被害により製油所の復旧が遅れた場合、米国は供給混乱の影響を受け易くなると警告。これにより、1週間ぶりに63ドル台に乗せ、11月当ぎりの終値は前日比1.73ドル高の63.53ドルで引けました。 日本市場の石油製品は、海外市場の流れやドル円相場のドル高、夜間取引のNY原油の堅調地合いから買い優勢で寄り付きました。内部的には、先週から途転売りに回ったファンド筋の買い戻しが入ったようです。また、NY夜間取引が堅調に推移したことでNY原油先物相場が60ドルを下抜けずに底入れムードとの思惑が広がり、買い優勢となりました。結局、ガソリン先物はストップ高の58020円、灯油先限もストップ高の55140円で引けました。
[ガソリン] 主な取組は、岡地が1233枚の買い越し、三菱Fが2407枚の売り越し、三井Fが1714枚の売り越し。 目立った手口では、三菱Fが1058枚を買い戻しました。
[灯油] 主な取組は、ひまわりが2581枚の買い越し、三菱Fが971枚の売り越し、丸紅が1336枚の売り越し。 目立った手口では、三菱Fが1839枚を買い戻しました。
●テクニカル分析 ガソリンは一目均衡表の雲上限を再び上抜け、各指数に売られ過ぎ感が出ているため大幅な下落の可能性は低くなったといえます。ただ、中期上昇トレンドが一先ず終了していることを考慮すると、目先は高値圏でのレンジ相場か戻り売りの下降トレンドを形成する可能性は否めません。今日の上昇で底固めの思惑が広がっているため、明日も買い優勢の展開がよそうされるものの、まずは、均衡表の転換線を上抜ける力があるか注目したいところです。これを上抜けないで再び均衡表の雲上限をブレイクした場合は、下降トレンドを形成する可能性は非常に高まります。
◆注目銘柄 アラビカコーヒー:アラビカは、ストップ高をつけたことで押しがないままギャップ(窓)を形成して一目均衡表の雲上限を上抜けました。これにより中期上昇トレンドの可能性が非常に高まります。下げは均衡表雲上限やギャップまでと予想されるため、押し目は買い拾っていく戦略が有効と考えられます。
とうもろこし:今晩はUSDA穀物需給報告があり注目されます。各調査会社で9月の需給報告を上方修正すると報じられる中、市場では既に折り込済みとの見方が強くファンドの買い戻しや新規買いに上昇が続いています。(前回の需給報告では、106億3900万ブッシェル) ただ、仮に110億ブッシェルを上回るようだと、現在の水準は安易な上昇により形成された価格と考えられ、実勢の乖離を調整する転売が殺到すると考えられます。逆に108億ブッシェルを下回るようだと下落は回避され底固めからの上昇トレンドを形成する可能性は非常に高まります。現段階では、本当に収穫期の安値を付けたとは言えないため、まずは今晩の需給報告を確認する必要がありそうです。
★トレンド・スター 久しぶりにシグナルが点滅し、ガソリンの売りを保有していましたが、今日の急騰によりポジションはクローズされました。 また、ビッグウェーブを待ちたいと思います。
スポンサーサイト
|
|
|
|
|
|