12月14日(水)
▼石油製品 WTI原油は、米北東部での気温が数日間は平年を下回るとの予報により、ヒーティングオイルを中心に買いが集まり堅調に推移しました。1月限は前日終値比0.07ドル高の61.37ドルで取引を終了しました。 日本市場の石油製品は、海外の堅調地合いを引き継ぎ買い優勢で寄り付きました。その後も売り方当業者の買い戻しに上昇した灯油期近や米北東部および日本各地の冷え込みを受けた需要増を予想した灯油買いにより、灯油全限月およびガソリン先限が堅調に推移しました。(ガソリン期近は不需要期のため売られる展開) なお、正午に発表された石油連の週報は、灯油の出荷は、最近の気温低下による消費拡大により、前週比26.6%増の93万8415キロリットルに急増しました。 結局、ガソリン先限は、前日比330円高の61820円、灯油が同350円高の58630円で引けました。
今晩発表の原油在庫はアナリスト予想で前週比100万バレルの減少と見込まれています。ガソリンは同120万バレル増、ヒーティングオイルを含む留出油は同10万バレル増。例年この時期は在庫が減少傾向にあります。
主な取組 [ガソリン] 岡地:1435枚の売り越し(1097枚の買い戻し) ひまわり:1997枚の買い越し(買い増し) 三菱F:8332枚の買い越し(969枚の買い増し) 萬成:2441枚の買い越し(転売) [灯油] 岡地:2760枚の売り越し(957枚の売り越し) ひまわり:3624枚の買い越し(買い増し) 三菱F:6231枚の買い越し(転売) 三井F:2444枚の売り越し(買い戻し) GS:1094枚の売り越し(買い戻し)
●テクニカル分析 今日の高値で62820円を付けた後、急激に売られ陰陽線の「トウバ」を形成しました。これのローソク足は、高値圏で出現すると下降展開になりやすいサインとされています。また、MACDオシレータは、縮小傾向にあり売りサイン待ち状態。3段抜き新値足も明日以降に下落した場合は陰転換になり、各テクニカル指標で売りサイン待ち或いは売り転換を示唆するサインが出始めています。 また、NY原油についても、限水準がボリンジャー・バンド2シグマ上限に到達し、気迷いの「十字線」を形成するなど、上値が重い状況となっています。米北東部の気温低下が買い材料として織り込み始めていることも考慮するとテクニカルでの売りが出やすいポイントと判断できます。
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