東京工業品取引所の南学政明理事長は16日記者会見し、15、16日に発生したガソリン市場の取引システム障害について、「(2日続けて取引を中断する事態は)あってはならないことが起きたと感じている。システムを徹底的に検証し、再発防止に全力を挙げる」と陳謝。当面は障害の呼び水となったとみられる4種類の特殊な注文を規制し、通常の取引を続けながらプログラムの改修と試験を行うという。 ネット取引の拡大やISV(独立系ソフトウエアベンダー)を通じた海外からの取引が急増する中で、東工取の1日平均注文件数は約20万件に達し、このうちガソリンは約7万件を占めている。その中、激しい値動きに応じて注文を自動的に変更できる4種類の特殊な注文(ストップ、ストップリミット、IOC、FOK注文)の利用が活発化している。障害の原因については、取り消しを伴う特殊な注文を瞬時に大量処理する過程で、「想定外の複雑な条件 が重なり合って障害につながったものとみている」(早川一成常務理事)と説明した。
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